ベーグルさんのぼやき日記

生活に役立つ情報などを独断と偏見で語ります^^

思えば長いこと鎌倉の密教寺院で修行してきました。

仏教にまつわる宗派はたくさんございます。

その中で、三つの系統に分かれることになります。

上座部仏教大乗仏教、そして密教です。

燃え盛る護摩壇に向かって何時間もマントラと呼ばれる聖なる呪文を唱え、

真冬も水行や滝行などを通して祈ることの楽しさを味わされて来ました。

多大な仏教宗派の中でも

密教寺院の中では祈りとゆうものを大切にされて来ました。

密教とは祈りの宗教なのです。

筑波大学村上和雄教授は祈りの化学として

祈りを科学的に研究するとゆうとても興味深いことをされています。

我々密教徒にとってこれほど嬉しいことはありません。

 

祈りの力が研究されている。

新しい可能性に村上教授は挑戦されました。

 

祈るとは何も神仏に対して働きかけるものだけではありません。

例えば富士山に登山に行かれた方が

山頂のいたがきで暖かく自分たちを照らしてくれるご来光に感動し

思わず手を合わせてしまう。

 

立派な祈りです。

長い年月人生をいとなみご自身の人生に感謝し

幸せな気持ちになること

こちらも大変素晴らしい祈りです。

 

有難うの一言でも、朝のおはようでも、食前のいただきますも

全てのプラスの感情に祈りは宿ります。

 

ありがたい。ありがとうと唱えた時その人は感謝とゆう祈りをしているのです。

 

こんな話が自分の師匠から聞かされました。

数年前のある6月の日。

豪雨にさらされた川で

一人のご老人が川にはまり自身に死が迫ってくると予感したことがありました。

木の枝にしがみつき今にも流されてしまいそうな時

その老人には遠のく意識の中で川に流されないように

救いの手を差し伸べてくれた存在がございました。

ご老人に手を差し伸べたのは地元の高校生でした。

自身の命も危険にさらされてしまう大変危険な濁流に

苦しんでいる老婆を見て、いてもたってもいられなくなったのでしょう。

高校生は川に入って行ったのです。

 

幸いこの事故で被害者は現れず老婆は無事に一命を取り留めました。

この先からご老人が不思議な話をされるようになりました。

薄れゆく意識の中で手を差し伸べてくれたのは観音様だったとおっしゃるのです。

観音様が身を挺して自身を濁流から掬い上げてくれた。

そのありがたさに感謝し老婆は自宅に一体の観音様を祀り

毎日拝んだと言われています。

 

このことは新聞にも報じられ

間違いなく老婆を助けたのは高校生のようでした。

 

この話をされた師匠は

老婆は幻覚を見たわけでもなく

間違いなくこの女性を救ったのは観音様だとおっしゃいました。

 

自身を身の危険に晒し、いてもたってもいられず、助けたい!!

強い意志で川に飛び込んだ青年はその時間違いなく観音様になっていたと

おっしゃいました。

なんとしてでもご老人を助けたいと願い

川に入っていった高校生の心は

その時、間違いなく観音様になっていた。

と、お話しされました。

 

人はその時の心の在り方に応じて鬼にも仏にもなると教えます。

きっとこの話も一つの祈りなのでしょう。

 

今後とも祈りやスピリチュアル

仏教や哲学などについて深掘りした知識を提供させていただきます。

ご視聴有難うございました。

合唱