ベーグルさんのぼやき日記

生活に役立つ情報などを独断と偏見で語ります^^

蝉の時間

以前自宅の階段の壁に蝉の幼虫がのぼってるのを見ました。

羽化してる最中ですね。何年も土の中で眠っているのに、1週間で終える命。

その1週間は強烈に濃い時間に感じるんでしょうね。

 

蝉の羽化と言っても殻にヒビが入ってこれから出てこよう的な感じではなくて、

今まさに羽が生えて殻もほとんど脱ぎ捨てこれから飛んでやる!みたいな状態でした。

個人的には感動したとか、生命の神秘とか考える前に、白い!!!

この驚きが強烈でした。

基本的に羽化したばかりのセミは白い。

衝撃でしたよね。

あの状態から飛び立ってあっちこっち飛び回って

ミンミン泣いてると浅黒くなるのかと思いましたw

 

要するに染まるってことですよね。

人間とおんなじです。

生まれた時は無垢な赤ん坊

ギャーギャー泣きながら母親を恋慕する。

その時間も人生ではほんの一瞬で、

すぐ幼稚園、すぐ小中高、大学に入って就活して、気づいたら30代、40代。

世間に揉まれただけ染まるんですよねw

成長したと言ったら聞こえはいいですが

それと相互して人間臭い存在になっていきます。

見た目もどこかしら衰えていきます。

 

最後は病院んでなくなってお葬式、火葬、納骨とひとしきり終えます。

 

華厳宗の行者とゆう立場から思うのは。

人間はセミと違い惜しまれる、悲しむ家族もいてくれたりする。

泣いてくれる嫁さんとかもいたりする。

 

そしてなくなって数年経ってもふとした感覚で思い出してもらえたり

彼岸や盆の時期には供養も墓参りもしてもらったりする。

 

じいちゃんあっちの世界で元気にしてるかなぁの言葉も聞こえるかもしれません。

 

でもセミはどうでしょう?

コンクリに転がってそのまま干からびてしまいますよね。

アリやカラスの餌になるならそれは功徳のようにも思えますが、

夏休みの子供に靴でバキイって踏み潰されて終わるケースもあると思います。

基本的に虫は全部孤独死です。

 

人間とセミはそう言った点で大きく変わってきます。

 

人間に生まれてよかった。

自分も死んだらお線香の一本でも立ててもらえるかもしれない。

坊さんに読経してもらえるかもしれない。

 

人間は恵まれているなぁと感んじる訳です。

仏教では祈願やご祈祷と共に供養も重要視されます。

最後に私の好きな言葉を紹介します。

 

身は卑しくも畜生には劣らず

苦しくも餓鬼よりも歓び多し

 

辛い時代ですが、

生きてるだけで楽しいことはたくさんあります^^

良き夏をお過ごしくださいませ。

 

 

ベグベグ