世にも奇妙な僕と君
逆玉最高っす
最高にセクシーで美しい社長秘書がスーパーで働く僕を見つけて連れて帰ってくれました。
僕は思わず
最高!っと絶叫しながら
おねいさんの導きのまま
どこまでも追いかけた。
彼女は小さなレクサスを走させながら僕の腰に縄を巻いて高級レクサスは高速に乗り上げた。
僕はきらびやかな走馬灯を背後に感じながら命の危機と共に全力で走った。
死ぬ!
僕の頭に最悪な事態がよぎりながら肉の限界を超えて腰に繋がれた縄を掴みレクサス目掛けて手繰り寄せた。
ボンネットにしがみつけばこっちのものだぜ。そう、僕の狙いはレクサスのボンネットだ。
あそこに捕まって美女の王国まで追跡すれば逆玉成立だと思って必死に車にしがみついた。
青春だった。
彼女はレクサスにしがみついた僕を振り払おうと全力でハンドルを左右に切った。
煙がを吐きながらドリフトと蛇行を繰り返す彼女のドライブ裁きにいたく感動しながら、僕の頭には死がよぎった。
この女マジヤベェ!
そう思いながら車の上層部に乗り上げてやばいぐらいの力でレクサスの屋根を叩いた。頑丈なトヨタ製なので車の屋根は全く凹まなかった。
僕は腰に日頃から忍ばせてる
7型式マグナムで女の頭めがけてトリガーを引いた。結構な手応えだ。サイドの窓から車内を覗き込んで彼女の無事を確認した僕はもういちど暴走する車の屋根にマグナムの銃口を突き立て全力で彼女目掛けてトリガーを引いた。
死ねぇ!暴発したマグナムは銃口から大量の煙を吐き出しながら弾切れになった。
僕の前に逆玉!っとゆう言葉が頭をよぎり我に帰った。
刹那、車を自動運転に切り替えた女は破れたレクサスの屋根から這い出て飛び散ったガラス片を踏みつけクルマの屋根に仁王立ちになった。
一瞬彼女が口から大量の煙を吐き
僕の首につかみかかってきた。3メートルはある女は巨大な手を広げ僕の顔面を掴みあげ、殺してやる!っと言ったような気がした。最悪だ。僕は頭が砕けるような感覚を感じながら意識が遠のいてブラックアウトした。
目が覚めると僕はベッドにいた。病院で手厚い治療を受け命を取り留めた。
あの子は!彼女はどこに!
ぼくは生命維持装置をかみちぎって病院の廊下を走り抜けた!逆玉ぁ!俺の逆玉ぁ!っと叫びながらか彼女のもとにかけよった僕はショックで口を覆った。
生レバーを噛みちぎり貪りながら
頭に包帯を巻いた彼女がそこにいた。
数日後退院した僕らは
彼女の住むお寺で結婚式を挙げた。
彼女は笑顔だった、僕も笑顔だった。
幸せにライスシャワーを浴びながらお寺のゴーンとなる鐘の音が、僕と彼女を祝福するように送り出してくれた。
3ヶ月後、毎晩のように愛し合った僕らに8300グラムの大きな女の子が生まれた。
その時のの彼女の断末魔のような叫び声は今でも忘れられない。
僕たちは生き残った。
彼女と僕はあの大惨事から生き延びて二人で幸せを掴んだ。これからは三人で幸せに暮らす。
これが僕の逆玉物語だ。