ベーグルさんのぼやき日記

生活に役立つ情報などを独断と偏見で語ります^^

絶望の夢の中で

生き続けることが辛い人は、世界にどれだけいるのだろうか?

死んで報われた人は、この世界にどれだけいるのだろうか?

 

子供の頃、水辺に浮かぶボウフラを見て、ゾッとした。

アスファルトに潰されたミミズを見て、ゾッとした。

 

何もかもが色褪せて世界を鈍く照らし、

今日もネズミのように建物の中に隠れる。

 

私は怯えている。

何故なのだろう?

 

私は恐怖している。

一体何に?

 

いずれ死にゆくものたちが、悲鳴をあげて電車に押し込まれる。

生まれてくる赤ん坊は、病院で泣き叫ぶ。

 

全てが私にとって暴力なんだ!

 

残酷な朝日が私を照らす。

ギラギラと微笑みを浮かべて私を照らす。

その痛みに、恐怖に、現実に、絶望する。

 

今日の朝私は生まれ、夜に死ぬ

明日の朝生まれたら、明日の夜私は死ぬ。

 

どこまでも続く螺旋階段に

私はいつまでも怯える。

世界の終わりが訪れるのを待ちながら。

 

今日も朝日に恐怖する。

 

救われるのはいつになるだろう?

報われるのはいつになるのだろう?

 

いつだって敵だらけだった。

 

ボロボロになった雑巾の中に、

私の少年時代が映し出されている。

 

幻影であり、

絶望である。

 

暖かい闇に照らされて、

車のトランクに押しこまれた。

 

この中は救いの場所。

闇の中で平和に眠る。

 

この日を待っていた。

この時間を待っていた。

 

仲間たちが眠る樹海に、私は沈められた。

 

世界の全てが見えてきた。

 

薄れゆく意識の中で

迫り来る最後の時間に

報われる終わりを前に

私に平和は訪れた。

 

何もない

何も感じない

何も見えず、何も聞こえず

何もわからず、何も感じない。

 

奇跡が私に訪れた。

 

光に

繋がった。

 

ありがとう。

本当にありがとう。

 

私は感謝している

あの日の記憶に。

 

学生の時に震えていたあの日の記憶が。

少年の頃、うだつの上がらない子供だった私に

殴られ、蹴られ、打たれたアザが、

 

うずきながら私を慰めてくれる。

 

世界は平和に包まれていた。

樹海で死んだ仲間たちとともに

暖かい光に照らされて、

亡骸を捨てて平和の中へ。

 

今日、私は死んだ。

全てを捨てて死んだ。

光に向かってまっすぐに死んだ。

 

喜んで欲しい。

私は救われたのだから。